歩人とフォスタ・ープラン
（歩人通信Ｎｏ11より抜粋）
実は私、平成三年の１１月に、趣味ではじめたパラグライダーで飛行中、乱気にまかれて地上１５ｍより落下。
背骨の破裂骨折で半年の入院と２年間のリハビリをする羽目になったことがあったのですが、（脊椎をやったので完治はしないのですが、マーなくなった機能は残った機能でカバーして、現在何不自由無い生活をしております）その怪我を期に、少し人生観が変わって、以前より気になっていた、フォスター・プランなるものに加入致しました。
フォスター・プラン（国際名称： PLAN INTERNATIONAL)とは、国連に公認・登録された、特定の宗教・政治に関係のない、民間で非営利の 国際援助機関です。開発途上国の子ども、家族、地域社会に対し、長期に わたる開発援助を実施し、複雑に関連する問題の解決を目指しています。 その日本事務局が、日本フォスター・プラン協会です。
簡単に言うと、普通の寄付って、募金はしたけど、そのお金がどこで、どんな風に使われているのか分からない。
ひょっとしたら、無駄なことに使われて、必要な人の手や、必要な形には変わることなく浪費されていることが、結構あるんじゃないでしょうか？
よく聞くのがＯＤＡで寄付された最新式の機械が、電気の通じていない村で埃にまみれてた・・・って話。
フォスター・プランは、今日食べるパンを買う金を寄附するのではなく、明日以降、食べていく為に、魚のとり方や育て方を教えると言う理念に基づき、一人の子どもを紹介されます。
もちろん、国・性別は希望することが出来ます。
そして、月々、協会を通じて５０００円の寄附を続けていくわけです。
援助金は各援助国事務局からイギリスの国際本部に送金されます。
国際本部では、寄せられた援助金合計より、本部や活動国の国統括事務所等の諸経費を除き、あらかじめ予算承認がなされたプロジェクト費として現地事務所に配分しています。
地域ではこれらの援助金を現地に必要な様々なプロジェクトに投入し、地域全体の生活向上に役立てています。人々はプロジェクトの計画から運営、効果の測定まで、主体的に参加します。
生活水準指数が低く、乳幼児死亡率が高いなど、地域全体が援助のニーズの高い地域において、収入の多い家庭など特例を除き、その地域の年齢基準に合う子どものいる家庭は殆どがフォスター・ファミリーとなります。
フォスター・チャイルドは、職員が一方的に指名するのではなく、地域住民間の話し合いを中心に、面接調査などを経て、１家族から１人だけが登録されます。
フォスター・ペアレントへは、現地事務所よりフォスター・チャイルドの手紙や絵、成長記録が送られます。
子ども本人とも、ボランティアの通訳をとうして、手紙や絵、写真のやりとりが行えます。
もちろん、現地へ会いに行くことも可能で、自分が支払っているお金が、どこでどのようにして使われているかは、協会によって年に１回、報告書が郵送されてきます。
現在、歩人では、タイの男の子（ワサン君．1990.02.19生まれ）
とペルーの女の子（パトリシアちゃん．1987.05.18生まれ）の二人の面倒を見させてもらってます。
タイの子はまだ、上手に字が書けないのでお父さんやお母さんの代筆ですが、ペルーの子はいつも、アマゾンにいる魚の絵や楽しいお話を聞かせてくれるとても、おしゃまな女の子です。
彼らからの手紙を少し、紹介しましょう。
1996.03
この手紙が届いたとき、貴方と貴方のご家族が健康でいらっしゃいますように。
貴方のお手紙と写真を拝見して、貴方がたを知るようになって、どんなに私が幸せであるかをお知らせしたいです。
写真を拝見して、皆さんはとても幸せなご家族に思えます。又、私は、皆様のお家も、とても気に入りました。
こちらには、二つの季節があります。夏は、雨が少なく、川の水かさが減ります。
冬には、雨がたくさん降り、川は水かさを増します。
私達が町へ行くのを導いてくれる川は、アマゾン川と呼ばれています。その川は、とても幅が広く大きな川です。
私達は、冬には、「イキトス」ヘ行きます。「ベレン」と「ペネシア」の通りをボートで行きます。（これらの通りは、川の水かさが増えたときには、水没し
てしまいます。）それで、「イキトス」という、とても素敵な町へ行きます。
私達は、とても元気ですが、私の小さな弟だけは、病気を患っています。皆さんはお元気でいらっしゃいますか？
私は、スキーはテレビで見ただけですが、きっと、怖いと思います。
（こちらからの手紙で、北海道の紹介でスキーのことを書きました。）私は、みなさんへ絵を送ります。皆さんが気に入ってくださいますように。
こちらの代表的な魚（inguiri）です。いぶしたり、煮たりバナナや、コカと一緒に食べるとおいしいです。・・・・・・・・・・・FROM Patty
1997.10
サワディー・クラップ。
私達の家族は元気です。貴方と貴方のご家族もお元気でいらっしゃいますように。
ワサンは２年生になりました。彼は学校へ喜んで通っています。又、彼はたまに母親を助けてチョットしたお手伝いもしてくれます。
学校の成績はあまりよくありません。勉強に集中するには幼すぎるのかも知れません。彼はまだ上手に字が書けません。彼が書けるようになったら、貴方への手紙を書かせるようにします。
とてもすばらしい、希望の言葉をありがとうございました。私もワサンが大きくなって、私達を助けてくれることを期待しています。
タイでは、涼しい季節に入りましたが、今年はあまり涼しくありません。とても、暑いです。
妻の体調はよくなってきました。貴方のご配慮に深く感謝致します。又、貴方からの素敵にお手紙と絵をどうもありがとうございました。(クリスマスにアニメの写真を送ってあげました。）ワサンはとても気に入って大切にしています。
以上が私からのニュースです。・・・・・・・・・・FROM Father
どうですか？とても素敵な繋がりだと思いませんか？宗教やボランティアの勧誘はどちらかと言うと嫌いなたちですが・・・
興味がある方は、こちらをごらんください
